フラメンコの三位一体といえば、イラストのようにカンテ(歌)、バイレ(踊り)、ギターですが、この3つの要素を“地”で支えているものが、もう一つあります。
それが、パルマ(手拍子)です。
スペインでは、「パルメーロ」という、パルマ専門のプロという位置づけがあるほどで、フラメンコを演奏する上でとても大切なパート、いわば、楽器のひとつと見なされています。
パルマは、一見すると、シンプルで、簡単そうに見えますが、その音には、低音から高音まで実にさまざまな音色があり、これを使い分けることによって、フラメンコの音楽で最も重要な“グルーブ感”を出すという大きな役割を背負っています。
パルマ練習会では、一人ひとりのパルマの“音”を探したり、リズムを分析してそのグルーブをパルマで表現してみたり、みんなで一つの空気(アイレ)を作ったり・・・と楽しいけど真剣に練習しています。